【過去問対策】慶應中等部に合格するには【中学受験】
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早慶付属中専門塾“早慶ゼロワンネクシア”です。
今回は首都圏中学受験の中でも特に人気の「慶應義塾中等部」の受験対策についてまとめました。
慶應中等部に合格するためにはどのような対策が必要なのか、細かく解説していきます。
慶應中等部 入試の概観
慶應中等部は2月3日に行われる一次試験(国語・算数・理科・社会)と、2月5日に行われる二次試験(体育実技・面接)の2回の試験を経て合格者を決定します。
一次試験は次のような配点・試験時間となっています。
【国語】45分 / 100点満点
【算数】45分 / 100点満点
【理科】25分 / 50点満点
【社会】25分 / 50点満点
この一次試験で合格点を取らないと、二次試験を受けることはできません。
いかに一次試験を突破していったらよいのか、この記事で各教科のあらましを見ていきましょう。
慶應中等部 国語の概要と対策
慶應中等部の国語は例年5大問構成であり、各大問は次のような内容になっています。
【大問1】読解問題(文学的文章)
【大問2】読解問題(説明的文章・その他)
【大問3】読解問題(言語知識含む)
【大問4】言語知識
【大問5】漢字の書き取り
大問1・大問2は、オーソドックスな文章題です。文章や設問の量はそれほど多くはないですが、45分という解答時間を考えると、ある程度のテキパキさが必要になってきます。
大問3も文章が題材になっていますが、それに言語的な知識や文学史など幅広い分野の問題が絡んできます。
大問4は例年様々な形式で言語知識が試される問題となっています。
大問5はシンプルな漢字の書き取り問題が15題並びます。熟語として難しいものもありますが、ここで差をつけられてしまうと苦しいので満点を狙っていきたいところです。
慶應中等部 算数の概要と対策
慶應中等部の算数は例年6大問構成であり、各大問は次のような内容になっています。
【大問1】計算問題・整数問題・場合の数などの小問集合
【大問2】各種特殊算などの文章題小問集合
【大問3】図形の小問集合
【大問4】大問形式の問題
【大問5】大問形式の問題
【大問6】大問形式の問題
大問1から大問3までは独立した小問を解いていきます。後半の大問4から大問6は同じ問題設定から一連の小問を解く大問形式の問題になります。
解答形式については、問題文に含まれるマスに入る数字を答えていくというものです。マスは正しい答えの桁数分だけ準備されているので、誤った答えを導いてしまった場合、それによって気づくことができたりする良さはありますが、記述問題のような部分点は一切ありません。
全体的な問題の難易度としては、同偏差値帯の学校と比べてみてもマイルドであります。
一方で、解答スピードは相当のものが求められます。問題を見て、すぐに解法が頭に浮かぶ力や、スムーズに計算を行い、要領よく答えを求めていく力が勝負を分けます。
慶應中等部 理科の概要と対策
慶應中等部の理科は例年大問が4題から5題の構成になっており、生物・地学・化学・物理の4分野がバランス良く出題されます。
形式としては、大部分が記号選択問題で、一部、用語を答える問題や文章で記述する問題も登場します。
問題文は、長い文章で実験の設定などが説明されるような問題のほか、対話文形式のものもあります。
分量は解答時間25分に対して少なくはなく、問題によっては1問解くのにかなり時間を要するものもありますので、テンポの良い解答が望まれます。
また、知識問題を中心に、要求されている事柄がやや独特であり、ただ難しい問題を解いているだけでは良い対策にはならないということがあります。満点50点ながら、意外と差がつく科目とも言えます。
慶應中等部 社会の概要と対策
慶應中等部の社会はここ数年、大問4題から6題の構成になっています。
地理・歴史・公民の3分野の中では特に地理と歴史について出題割合が多く、資料分析なども絡めた問題が出題されます。
解答形式としては、記号選択問題が中心ですが、語句を答える問題や文章で記述する形式の問題も多くあり、差がつくポイントになっています。
設問の内容としては、分野によれば細かい内容を押さえておかないといけないところもあるほか、日常生活に関する知識など、受験テキストの枠には収まらない出題も見られます。また、慶應義塾の創始者でもある福沢諭吉に関する問題が出題されるなど、特徴的な問題も見落とせません。
以上のことから、理科同様、慶應中等部にどれだけ寄せた対策ができたかで大きく差がつく科目と言えるでしょう。