「個別指導を併用することに効果はあるのか?」 9割が知らない中学受験の誤解㉘ 

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫です。

今回のテーマは、

「個別指導を併用することに効果はあるのか?」

「塾の成績を上げて、もっと上のクラスに行かせたい」

「勉強が難しくなって、授業についていくのがツラくなった」

「勉強を見てあげたいが、忙しくて時間がない」

「次の組分けテストでいい点数を取らせたい」

このように、個別指導塾を併用する理由はさまざまでしょう。

ただし、当然のことながら、

個別指導塾の費用は、集団指導塾の費用とは別にかかってきます。

1科目受講すると、

月額4万円〜が加算されることになります。

「費用対効果」を考えると、どうでしょうか?

ちなみに、

私が経営する “早慶ネクシア”と“早慶ゼロワン”は、

個別指導塾ですが、“併用”を一切禁止しています。

なぜなら、併用に意味がないからです。

また、

集団指導塾のフォローや補習も一切行わない方針にしています。

こちらも、フォローや補習に意味がないからです。

確かに、

一般的な個別指導塾は、塾の成績を一時的に上げる効果はあるかもしれません。

しかし、それはあくまでも一時的な効果に過ぎません。

本当の学力が上がるわけではないのです。

例えるなら、

中学や高校の定期試験に向けた一夜漬けの勉強のようなものです。

一夜漬けの勉強は、

試験が終わると忘れてしまいがちです。

つまり、知識が定着しないということ。

これが、集団指導塾の補習としての個別指導塾の実態です。

言い方は悪いですが、

「学力のドーピング」のようなものだと考えています。

塾の成績やクラス順位は、

週例テストや月例テストの結果で決まります。

そのため、テストの結果を追いかける形になりがちです。

集団指導塾の補習のための個別指導塾は、

塾の成績を上げること自体を目的にしています。

そして、保護者の方々は、

「塾の成績が上がれば志望校に合格できる」

という誤った思い込みを抱きがちです。

さらに、塾のクラス順位が上がれば合格に近づくというのも、

大きな勘違いです。

塾の成績が上がったり、クラスが上がったりしても、

それが志望校合格に直結するわけではありません。

なぜなら、塾の成績は“総合力”の評価だからです。

塾のテストは、中学受験に必要な単元をまんべんなくカバーしていますが、

本番の入試で必要なものをピンポイントで強化しているわけではないのです。

受験本番では、出題される範囲や傾向が限られるため、

その範囲に特化した学習が必要です。

まとめ

個別指導塾の併用は一時的な効果しかなく、

真の学力向上にはつながりません。

目先の成績やクラス順位にこだわるのではなく、

志望校合格に必要な学力を養うための本質的な学習に目を向けていただければと思います。

では、また!

中学受験カウンセラーの野田英夫でした。

次回のブログもぜひお楽しみに!

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