「中学受験いつから始めればいいか?」 9割が知らない中学受験の誤解⑭
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
中学受験カウンセラー野田英夫です。
今週も、保護者の皆様が抱える疑問にお答えしていきましょう。
テーマは、「中学受験をいつから始めればいいのか?」
これから中学受験をスタートされるご家庭も、
もうすでに中学受験されているご家庭においても、
大切な内容ですのでしっかり読んでくださいね。
「中学受験いつから始めればいいのか?」
この疑問に対する答えは、
決して一つではなく、
お子様の状況や環境、ご家庭の考え方によっても異なってきます。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、
最適なスタート時期を見つけることができます。
そして、すでに中学受験されている家庭にとっても、
原点に返る大切なきっかけとなることでしょう。
“目標”と“目的” どちらが先か?
“目標”と“目的”は、どちらが先にあるべきだと思いますか?
多くの保護者の皆様が陥りがちこととして、
「あの学校に合格させたい」という“目標”が先に立ってしまうことがあります。
しかし、「なぜその学校を目指すのか?」という“目的”が先になければなりません。
“目標”が先にあると、
受験のプロセスが単なる結果追求になってしまいます。
そのため、親子共に大きなストレスを抱えることになります。
“目的”を先に明確にすることで、
目標達成に向けた道のりが見えやすくなり、
お子様のモチベーション維持がしやすくなります。
では、例を挙げてみましょう。
A:「ここにブロックを背の高さまで積み上げてください」という指示と、
B:「隣家との目隠しのために、背の高さまでブロックを積み上げてください」という指示。
この二つでは、どちらの指示の方が仕事の完成度が高いでしょうか?
当然、Bの方ですよね。
“目的”が明確かどうかによって、仕事の完成度が変わることがわかりますよね?
“目的”がはっきりしていれば、
多少の困難があっても、その“目的”に向かって努力することができますし、
家族全員で共通認識としていれば支え合うこともできます。
“目的”を達成するために、
“目標”という手段が存在すると考えてください。
どうして中学受験するのか?
中学受験を考える際に、
まず大切なのは、
「どうして中学受験をするのか?」という“目的”をはっきりさせることです。
どうして中学受験するのか?
その”目的”が明確になったら、家族でその考えを共有することです。
家族で”目的”を共通認識とすることです。
大切なのは、
この“目的”を家族全員で共有し、共通認識とすることなのです。
お子様が
「どうして中学受験するのか?」
「何のために中学受験するのか?」
これを理解し、納得しているかどうかで、
日々の学習に対するモチベーションが大きく変わってきます。
“目的”が明確になっているかどうかで、
受験の方向性が決まります。
たとえば、
「将来のために良い教育環境を提供したい」とか、
「中学受験で子どもの得意な分野を伸ばしてほしい」など、
“目的”は各家庭で異なります。
中学受験のスタート時期の変遷
かつて、中学受験のスタートは小学5年生からが一般的でした。
四谷大塚でも、
先取りのために、
小学4年生対象に「ジュニア予習シリーズ」という教材が提供されていました。
小学4年生から始めるのは少数だったのです。
しかし、いつの間にか4年生から始めるのが当たり前になり、
それが3年生からとなり、
さらには中学受験の熱いエリアでは小学1年生から始める家庭も増えてきました。
この背景には、
大手集団塾が早く生徒を確保するための「青田買い」の影響が大きく、
保護者たちはその流れにまんまと乗せられているように感じます。
小学1年生から始めたからといって、
大手集団塾のずっと最上位クラスにいて第一志望校に見事に進学した、
こんな受験生は何人いるんでしょうね?
「早いに越したことはない」
「出遅れたら母親である私のせいだ」
こんな発想から、
低学年から準備を始める家庭も少なくありません。
でもね、そもそも子ども自身に主体性がないのに、
早くから受験を始めてもまったく効果はありませんし、
ストレスを抱えるだけでツライだけです。
「目的なき目標」とは?
「〇〇中学に合格したい」という“目標”が明確であっても、
その背景に「なぜその学校を目指すのか?」という“目的”が共有されていない場合、
その“目標”は無意味になりがちといえます。
“目的”を持たない“目標”に向かって努力を続けることは、
親子ともに大きなストレスとなり、受験疲れの原因になります。
また、周囲の保護者、特にママ友からの「早く始めないと出遅れる」といった情報も、
話半分で聞くことが重要です。
焦って準備を始めることも、“目的なき目標”に陥ってしまいます。
“目標”に向かって進む前に、
まず「なぜその目標を達成したいのか」を家族でしっかり話し合うことが重要です。
中学受験は「家族のプロジェクト」
中学受験は、お子様一人の努力だけでなく、
家族全体で取り組むべき「プロジェクト」と言えます。
準備を始める時期を決める際には、
家族全員が納得し、協力体制を整えることが大切です。
また、日常生活や家庭内のコミュニケーションも含めた総合的なサポートが、
お子様の成功につながります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また!
中学受験カウンセラー野田英夫でした。
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