「良い授業を受けていれば志望校に合格できる？！」９割が知らない中学受験の誤解⑩

2024年8月10日 2024年8月10日

zeroone

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫です。

さて、

今回も皆さんが陥りやすい中学受験の誤解について解説していきましょう。

「良い授業を受けていれば成績が上がり志望校に合格できるのか？！」

多くの保護者や受験生が、
「良い授業を受ければ成績が上がる」そう信じています。

確かに、優れた授業を受けることは大切ですが、

それだけで成績が飛躍的に向上し、
志望校に合格できるわけではありません。

授業を受けることは、

あくまでもインプット（入力）であり、

インプットだけを繰り返していてもけっして成績は上がりません。

成績の向上には次の3段階が必要となります。

「理解⇒定着⇒得点力」

つまり、
インプットだけでなく、
アウトプット（出力）をバランスよく組み合わせることが不可欠なのです。

「成績向上の3段階（3ステップ）」

①理解
授業にて新しい知識や概念をインプットすること。

②定着
習ったことを宿題や課題などで繰り返し、自分のものにすること。

③得点力
定着させた知識を実際の試験で得点できるレベルまでに上昇させること。

「インプットとアウトプットの黄金バランス」

理想的なバランスは、
インプット「3」に対して、
アウトプット「7」です。

インプット「３」：アウトプット「７」

授業で学んだ知識（インプット）を、
復習、問題演習などで実践し、
理解を深める（アウトプット）ことが重要になります。

アウトプットの時間が不足していると、
学んだ内容が定着せず、得点力となりません。

つまり、成績は上がらないということです。

「インプットの罠」

よくある例として、
小6受験生の保護者が、

集団塾と家庭教師などで全ての曜日を埋めてしまうことがあります。

「良い授業さえ受けさせれば成績が上がる」という誤解ですね。

また、家庭教師に限らず個別指導でも、
いっぱい教えて丁寧に解説することが、

良いサービスだと勘違いしている講師が多いのです。

そして、このような保護者の弱みにつけこんで、
過大な授業追加を要求してくる塾もありますので注意が必要です。

「まとめ」

良い授業を受けることは成績向上の一要素に過ぎません。
成績を向上させ、志望校に合格するためには、
理解、定着、得点力の3段階をしっかりと踏むことが重要です。
加えて、インプットとアウトプットのバランスを取ることも不可欠となります。
特に、アウトプットの重要性を理解し、
適切な学習計画を立てていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

では、また！