【9割が知らない中学受験の誤解⑥】過去問の禁止ルールについて

2024-07-06 18:22:46

テーマ:塾長ブログ 

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫です。

さて、今回も皆さんが陥りやすい中学受験の誤解について解説していきましょう。

なぜ大手集団塾では厳格な「過去問の禁止ルール」があるのでしょうか?

そのルールとは、

6年生の10月までは

「過去問をけっして買わない」

「けっして開かない」

「けっして解かない」

さて、このルールは本当に正しいのでしょうか?

守った方がいいのでしょうか?

集団塾からの警告

6年生の10月までは「過去問を買わない」、「開かない」、「解かない」

このルールにおける集団塾の主張は、

過去問を早期に解かせると、

生徒が得点できないことで、

「自信を失ってしまう」というもの。

確かに、

前置きなく、いきなり、

過去問を解かせたら、

点数が取れないことで子どもは落胆して自信を失うかもしれません。

しかし、過去問で得点できないからといって、

自信を失ってしまうことはまずありません!

これには集団塾の警告に、

重大なが隠されています。

警告の嘘

そもそもはじめから高得点できないことは子ども自身も理解しています。

だから、自信を失うことはありません。

よっぽどの自意識過剰で、

本気で高得点とれると思っている生徒であれば、

その可能性もないとはいいません。

しかし、その場合でも、

例えば、講師から「この時期だと40点くらい取れれば十分だ」と、

事前に伝えてあれば問題ありません。

逆に、本当に高得点が取れたのなら、

自信につながっていいと思いますよ。

そして、

そもそも過去問を解く目的は、

得点に期待することではなく、

自分の志望校で「どのような出題がされているのか知ること」です。

つまり、出題傾向を知ることにあります。

6年生10月までの「過去問の禁止ルール」は嘘以外の何ものでもないのです。

出題傾向を知らないことのリスク

志望校の出題傾向を理解しておくことは極めて重要です。

過去問を通じて、どのような問題が出されるのか把握し、

その傾向に合わせた対策を取ることで、

無駄が減って、効率的な学習が可能になります。

過去問を解かないまま勉強を続けることは、

非効率な時間を過ごすことに他なりません。

先週も書きましたが、

ただでさえ集団塾の授業というのは、

すべての単元について、“まんべんなく”総合力の学習となっているので、

非効率な学習となっています。

つまり、過去問をしっかりやっておかないということは、

方位磁石を持たずに砂漠を歩くようなものなのです。

過去問を早期にやるべき理由

①出題傾向の理解

志望校ごとに異なる出題傾向を把握し、その対策を立てることができます。

②学習の焦点化

全ての科目や内容を網羅するのではなく、重要なポイントに時間を集中することができます。

③自信の醸成

過去問を繰り返し解くことで、徐々に解答力と得点が向上し、自信をつけることができます。

④時間の有効活用

早く取り組めば、直前期に焦らず計画的に対策を進めることができます。

孫子の兵法

孫子の兵法に

彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。

彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。

彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし。

彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず

つまり、

「入試問題を分析しておき、自分自身の実力を理解しておけば、本番の入試で失敗することはない」ということです。

しかし、「彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし。」

つまり、

「入試問題を分析せずに、自分自身の実力さえ理解しておかなかったら、本番の入試で必ず失敗する」ということです。

塾の言うことを信じてそのとおりにしていると、

とんでもない結果を招くことになりますよ。

最後に

過去問を十分に解かずに勉強を進める大手集団塾のやり方に大いに疑問を感じます。

6年の10月解禁では絶対に間に合いません。

併願校も含めて考えると、

遅くとも夏期講習会から始めないと間に合いません。

だからこそ早期に過去問に取り組むことを強くお勧めします。

過去問を解き、十分な解きなおしをすることで、

出題傾向を理解し、効率的な対策を取ることができます。

志望校合格への近道は、過去問を最大限に活用することなのです。

では、また!

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