【9割が知らない中学受験の誤解⑦】目的を見失った志望校の決め方
2024-07-13 11:09:18NEW !
テーマ:塾長ブログ
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
中学受験カウンセラーの野田英夫です。
さて、
今回も皆さんが陥りやすい中学受験の誤解について解説していきましょう。
中学受験は子どもの将来を左右する重要な選択といえます。
しかし、
多くの保護者が誤解していることがあります。
それは、
「進学校」と「付属校」の違いについて、
特に「進学校」と「付属校」とでは
入学する目的が違うという点についてです。
それでは誤解を解いていきましょう。
進学校と付属校では入学する目的が違う!?
まず、進学校と付属校の最大の違いは、
その学校に入学する目的の違いです。
進学校に入学する目的は、
一流大学に進学することです。
これらの学校は大学受験に向けたカリキュラムが整備されており、
高校3年間で効率的に受験対策を行うことができます。
生徒は大学受験に必要なハイレベルな授業が提供され、
難関大学進学を目指して日々努力を重ねることが可能です。
進学校というのは、中・高一貫校であり、
高校受験がありません。
高校受験がないことにより、
カリキュラムの効率化と進度の早さが期待できます。
そのため、
難関大学に合格しやすくなるというのがメリットと言われています。
一方、付属校に入学する目的は、
大学受験に影響を受けることなく、
自身の学びたいこと、
やりたいことに集中できることにあります。
基本的に、
付属校では大学進学が保証されているため、
生徒も保護者も大学受験のプレッシャーから解放され、
自分の興味や関心を追求することができます。
例えば、スポーツ、芸術、文化活動など、
学問以外の分野でも活躍する機会が多いのが特徴です。
つまり、進学校と付属校とでは、
入学する目的がまったく異なるということです。
多くの保護者が陥る偏差値による進路決定の罠
多くの保護者が、
その学校の偏差値だけを基準に志望校を決めてしまう傾向があります。
これは、
「偏差値が高い=良い学校」という先入観に起因しています。
確かに、
進学校であれば、
偏差値と大学進学実績は比例するかもしれません。
しかし、
それが良い学校であるということにはなりませんよね。
皆さんに知ってもらいたいのは、
偏差値だけで学校を選ぶのは非常に危険だということです。
なぜなら、
偏差値はあくまで学力の一部分を示す指標に過ぎず、
学校が提供する教育内容や環境、
そして子どもの個性や将来の目標に合っているかどうかを
判断する指標ではないからです。
中学・高校の6年間の過ごし方がまったく違う!
進学校と付属校では、
中学・高校の6年間の過ごし方が大きく異なります。
進学校の生徒は、
どうしても高い学力を維持するために受験勉強中心の生活になりがちです。
受験勉強が本格化する高校2年からは、
朝から晩まで勉強漬けの日々を過ごし、
大学受験に向けた準備を徹底的に行います。
そのため、
計画的に学習を進め、
自分の弱点を補強することが求められます。
一方、付属校の生徒は、
勉強以外の時間も豊かに過ごすことができます。
部活動やサークル活動、ボランティア活動など、
多様な経験を通じて自己成長を図ることができます。
なかには、
将来、資格が必要な仕事に就くため
中学から資格取得の勉強を始める生徒もいます。
進学校が中・高一貫による6年間であるのに対して、
付属校は中・高・大一貫による10年間という
長期間にわたる学校生活と考えることができます。
特に、大学受験が保証されているため、
自分の好きなことに没頭する時間を持つことができるのが大きな利点です。
付属校出身者の特長
私は、大学付属校の専門塾を経営しているためか、
たくさんの付属校出身者と会うことが多くなります。
彼らの特長として、
他者とのコミュニケーション能力に長けているといえます。
これはあくまでも私の私見ですが、
明らかな特長として感じています。
もちろん進学校出身者にも
コミュニケーション能力が高い人は多いと思いますが、
特に付属校出身者に多く見られるように感じます。
その理由として、
生徒の体験や経験の量によるのではないかと感じています。
進学校に比べて、
付属校では自由になる時間が多く存在します。
その自由になる時間を体験や経験として
成長に活かされる結果ではないかと思います。
つまり、
それは社会での生きる力であり、
世渡り上手といえるのではないでしょうか?
まとめ
このように、
進学校と付属校では
志望校を選択する目的や中学・高校の過ごし方が大きく異なります。
中学受験を考える際には、
子どもにとってどのような環境が適しているかをよく考え、
将来の目標や希望に合わせた選択をすることが重要です。
目的ある中学受験をするために、
ここで解説したポイントを押さえて志望校選択をしてください。
後悔しない中学受験をしてください。
では、また!
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