【9割が知らない中学受験の誤解③】

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫です。

今回も皆さまが陥りがちな中学受験の誤解を解明していきます。

今回のテーマは、

「9割が知らない“偏差値”の誤解」となります。

受験には欠かすことのできない存在となっている“偏差値”

しかし、その取り扱いには注意が必要です。

取り扱い方法を間違えると取り返しのつかないことにもなりかねません。

まず、この偏差値について簡単に説明します。

【偏差値とは何か?】

偏差値について簡単に説明すると、

自分のテストの点数が、

全体の中でどれくらいの位置にあるかを示す指標です。

例えば、あるテストの結果をみんなの点数と比べて、

自分の点数が平均より「上なのか下なのか」、

「どれくらい離れているのか」これを知るためのものです。

例えば、偏差値60の場合なら、

自分の得点は平均を上回り、

かつ上位の約16%に入ることを意味します。

逆に、偏差値40の場合なら、

自分の得点は平均を下回り、

下位の約16%に位置することを示します。

このように、偏差値というのは、

このテストに限定して、

自分の位置を相対的に理解するために便利な指標です。

自分の強みや弱みを見つけるのに役立ちます。

しかし、これだけの意味しかありません。

【偏差値が高い = 難しい問題?】

多くのご家庭や生徒がこんな誤解をしています。

「偏差値の高い学校の入試問題は難しい!」と!

しかし、必ずしもそうではありません。

偏差値の高さと問題の難易度が必ずしも比例するわけではありません。

偏差値の高さは、

その学校を受験する生徒の学力レベルを反映しています。

つまり、偏差値の高い学校には、

学力レベルの高い生徒が多く集まるため、

結果的に偏差値が高くなるということです。

【大学付属校と難関進学校の違い】

大学付属校と難関進学校では、入学する目的が異なるため、

入試問題の難易度には、大きな違いが見られます。

しかし、偏差値が変わることはありません。

大学付属校の入試問題は基本問題が中心です。

これは、系列の大学があり、大学受験を目指す必要がないためです。

そのため、付属校は中学・高校、そして大学までの一貫教育を重視し、

基礎学力をしっかり身につけることに重点を置いています。

そのため入学試験においても難関進学校と比べて、易しい傾向にあります。

しかし、偏差値に大きな違いはありません。

一方、難関進学校の入試問題は応用問題が中心となる傾向があります。

難関進学校に入学するということは、

大学受験が避けられず、6年後の大学への合格実績が問われることになります。

そのため、入試問題は高度で難解なものとなり、

生徒の応用力や論理的思考力を試す内容が多くなります。

つまり、

偏差値が高い  難しい問題

ということになります。

(例)

難関進学校である「渋谷教育学園渋谷」の入試問題は、応用問題が多く難しい

大学付属校である「慶應義塾中等部」の入試問題は、基本問題が多く易しい

しかしながら、偏差値は同じ「74※」である。

※首都圏模試センター偏差値による

「偏差値の高さが問題の難易度ではない」

ご理解いただけたと思います。

【偏差値が高い = いい学校?】

これも大きな誤解ですね。

保護者の間でも、

偏差値の高い学校ほど良い学校であるという信仰があります。

確かに、高偏差値の学校と大学受験の結果にはある程度の相関関係が見られますが、

大学の合格実績と学校の良し悪しには相関関係はありません。

また、いい学校の定義が、

大学実績だけで判断するというのもさびしい気がしますね。

いい学校とは、単に学力や進学実績が優れているだけでなく、

さまざまな要素がバランスよく整っている学校ではないでしょうか。

教育方針やカリキュラムの充実度、教師の質の高さやサポート体制、学校の雰囲気や設備施設の充実度、などがあります。

【偏差値が高い = 頭がいい?】

これも大きな誤解ですね。

偏差値の高さは学力レベルを示す指標ですが、

それが頭の良さを直接的に表すわけではありません。

学力は主にテストや試験で測定される知識や技能を指し、

偏差値はその学力を数値化するためのものです。

一方、頭の良さはもっと広い意味を持ち、

問題解決能力や創造力、コミュニケーション能力、感情知能など、

多くの要素を含んでいます。

これらの要素は、

単に知識の多さやテストの成績だけで測ることはできません。

にもかかわらず、

たかだか12歳の中学受験で、

「この子は頭が悪い!」などと決めつけるのはやめてほしい。

そのような誤解が、

子どもの未来の可能性を閉ざすことになるのですから。

では、また!

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