【中学受験の疑問】「受験成功の方程式」とは何ですか?

こんにちは、中学受験カウンセラー野田英夫です。

今回は、多くのご家庭からいただくご質問のひとつ——

「どうすれば受験で成功できるのか?」

という疑問に対して、私なりの明確な答えをお伝えします。

それが、

受験成功の方程式:目的 ✕ やる気 ✕ 能力

です。

この考え方のベースには、京セラ創業者・稲盛和夫氏の哲学があります。

稲盛氏はかつて、

「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」

という方程式を示しました。

私はそれを、受験というフィールドに落とし込み、子どもたちが成果を出すためのシンプルで本質的な法則として捉えています。

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それぞれの要素を分解してみましょう。

目的:−100〜+100

「なぜ受験するのか」という“軸”の部分です。

「親に言われたから」「みんなが行くから」——

こうした理由では、目的の値はむしろマイナスになってしまいます。

一方で、

「将来この分野を学びたい」

「この学校で◯◯の部活をやりたい」

といった前向きな目的を持てる子は、プラスのエネルギーで学びを進めていきます。

やる気:+1〜+100

集中力、継続力、日々の取り組みの質に直結します。

ただし、やる気は感情に左右されやすく、「目的」が明確でないとブレやすい要素でもあります。

能力:+1〜+100

ここで言う「能力」は、生まれつきの頭の良さではありません。

地道な努力の積み重ねで得られる“学力”や“問題解決力”のことです。

正しい方向性で努力を続けることで、確実に伸ばすことができます。

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なぜ「目的」が最も重要なのか?

たとえば、

やる気が100

能力も100

だとしても、

目的が「−100」だったらどうなるでしょう?

−100 × 100 × 100 = −1,000,000

つまり、どれだけやる気があっても、どれだけ能力が高くても、

「向かっている方向(目的)」が間違っていれば、全体の成果はマイナスになるのです。

稲盛和夫氏が「考え方=方向性」を最重要視した理由が、まさにここにあります。

正しい方向性がなければ、努力も才能も逆効果になってしまう。

これは、受験にもそのまま当てはまる真理です。

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やる気が出ないのは「目的」が曖昧だから?

「うちの子、やる気がなくて困ってます…」

そう相談されることは多いですが、その原因の多くは「やる気の不足」ではなく、目的の不在です。

・なぜ受験するのか?

・誰のために?

・その先に何を見ているのか?

これらの問いを、親子でじっくり話し合ってみてください。

子どもが自分自身で“意味”を感じたとき、やる気と能力は自然に連動していきます。

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受験とは、ただの通過点ではありません。

その過程を通じて、「自分の人生を自分で選ぶ力」を育てる機会でもあります。

目的・やる気・能力——

この3つのバランスが整ったとき、子どもは本当に大きく伸びていきます。

ぜひ、この方程式を日々の学びに活かしてみてください。

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では、また!

中学受験カウンセラー 野田英夫でした。

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