【中学受験】偏差値ばかり気にしていませんか?
〜数字に振り回される前に、思い出して
こんにちは。
中学受験カウンセラー野田英夫です。
中学受験に向けて頑張るお子さん。
そして、その隣で、毎日全力で支えているお母さんへ。
成績表や模試の結果が返ってくるたびに、
「これでいいのかな…」と胸がざわつく。
そんな日々を過ごしていませんか?
今日は、そんな不安を感じているお母さんに、
ぜひ読んでいただきたいお話です。
偏差値がすべてだと思っていませんか?
中学受験の世界では、
「偏差値」という言葉がまるで空気のように飛び交っています。
「偏差値があと2上がれば〇〇中学も狙える」
「80%偏差値に届いているから大丈夫」
……本当に、そうでしょうか?
偏差値とは、本来「今、自分が全体のどのあたりにいるのか」を示す
ただの“目安”にすぎません。
ところが今、偏差値は
過度な競争を煽るための“道具”になってしまっているのです。
数字が良ければ安心、
下がれば不安と焦り。
本来は冷静に見るべき“位置情報”が、
お母さんの心を揺さぶり、
お子さんの自己肯定感までも左右するようになってしまっています。
大手集団塾は「競争」で成り立っている
特に、大手の集団塾は——
子どもたち、そしてその保護者を“競争させることで成り立っている”一面があります。
- クラスアップを目指せ
- 偏差値が上がれば希望が見える
- 次の組分けで勝たないと志望校が変わる
塾のカリキュラムは、最難関校の合格実績を出すために設計されています。
必ずしも一人ひとりの志望校に寄り添った内容ではありません。
「難しい内容を学んでいれば、どこでも対応できる」
という発想で、授業もハイレベルになりがち。
でも、その授業についていけるのは、上位2割程度とも言われます。
だから、
「このままじゃまずい!」と焦ったお母さんが、
個別指導を併用して、補習でなんとかついていこうとする。
でもそれは、さらに競争に巻き込まれていく悪循環かもしれません。
補習やクラスアップ対策の落とし穴
個別指導や家庭教師でクラスアップを狙う。
組み分けテストの直前だけ詰め込んで臨む。
そんな補習で一時的に点数が上がることもあるでしょう。
でも、それは本質的な学力アップでしょうか?
それは、中学や高校の定期テストで一夜漬けをして点を取るのと同じようなもの。
「つまずいている根本」に目を向けなければ、
またすぐに壁にぶつかってしまいます。
偏差値を上げるための勉強ではなく、
志望校に合格するために必要な“本当の力”を育てることが大切なのです。
偏差値で学校を決めるのは危険です
「今の偏差値だとこのあたりの学校かな」
「80%偏差値に届いてるから、この学校は安全圏かも」
……そんなふうに、
偏差値帯だけで志望校を決めようとしていませんか?
たしかに現実的な判断も必要です。
でも、そればかりに頼っていると、
お子さんが本当に行きたい学校を見失ってしまうかもしれません。
- どんな雰囲気の学校なのか
- どんな先生がいて、どんな生徒がいるのか
- どんな教育方針なのか
実際に文化祭や説明会に足を運び、
「この学校で6年間を過ごしたい」と思えるかどうかを
親子で感じてみてください。
合格に必要なのは、“数字”より“実力”
では、志望校合格に必要なのは何でしょうか?
それは——
✅ 志望校の出題傾向に合わせた対策
✅ 苦手科目の克服
✅ 解答スピードや時間配分の練習
✅ 精神的な安定と集中力
つまり、偏差値という“数字”では測れない力です。
偏差値が80%を超えていたとしても、
記述対策が不十分だったり、思考型の問題に弱ければ、
合格は遠のいてしまうこともあるのです。
また、当日の体調や緊張によって、
実力を出し切れないケースも少なくありません。
「競わせる教育」から「伸ばす教育」へ
中学受験は、決して「勝ち負け」の世界ではありません。
誰かと比べるための勉強ではなく、
自分の夢に向かって、一歩ずつ力を育てていく道のりです。
偏差値に一喜一憂するのではなく、
お子さんの努力や成長に目を向けてあげてください。
たとえ偏差値が下がっても、
解けなかった問題が解けるようになったなら、それは大きな進歩です。
それこそが“実力”の種なのです。
お母さんの安心が、子どもの力になる
子どもたちは、お母さんの表情を本当によく見ています。
お母さんが焦れば、子どもも不安になります。
お母さんが笑えば、子どもも少しホッとします。
だからこそ、
偏差値という“数字”ではなく、子ども自身を見てあげてください。
- どこに向かいたいのか
- 何が苦手で、何が得意なのか
- どんな未来を描いているのか
一緒に考えて、一緒に寄り添ってあげてください。
中学受験は「夢の入り口」
中学受験は、偏差値を上げるためのゲームではありません。
お子さんの未来を、自信と笑顔でスタートさせるための、
大切な第一歩です。
どうか、数字の呪縛から解放されてください。
そして、お子さんが「この学校に行きたい」と思える場所を、
一緒に探してあげてください。
その歩みを、私はこれからもずっと応援しています。
では、また!
中学受験カウンセラー 野田英夫でした。