「過去問対策 いつから始めればいいの?」 9割が知らない中学受験の誤解⑫
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
中学受験カウンセラー野田英夫です。
さて、今回も皆さんが陥りやすい「中学受験の誤解」について解説していきましょう。
今回は先週の続き、
「過去問はいつから始めればいいのか?」についてお話しします。
先週の記事はこちら: [https://ameblo.jp/doctor2017/entry-12863151596.html]
そして今週は、
「過去問を効果的に活用する方法」について、
このテーマで解説いたします。
それでは、いきましょう!
1. 過去問の解き直しと分析の重要性
過去問を解くことは中学受験において非常に重要ですね。
これをやらなければ志望校への合格は難しいと言えるほど、大切な行動です。
過去問を解答した後の「解き直しと分析」が鍵となります。
単に問題を解いただけで満足してしまうと、
本来得られるはずの学習効果を十分に引き出せませんし、
ほとんど意味のないものになってしまいます。
まず「分析」ですが、
ほとんどの過去問には「出題傾向と対策」のページがあります。
ここを活用してください。
(例:日本大学豊山中学校2025年度用 声の教育社)
ほとんどの分析はこれで事足りると言えます。
ここから多く出題されている単元を、
優先順位をつけて「解き直し」していきましょう。
過去問を解答した後には、
間違えた問題や時間がかかった問題をしっかりと解き直すことが重要です。
ここで、なぜその問題が解けなかったのか、
どの部分に時間を要したのかを徹底的に分析します。
このプロセスにより、同じような問題に再度遭遇した際に、
同じ間違いをしないようにすることができます。
過去問の「解答・解説」をしっかり確認し理解したら、
もう一度解き直してみてください。
自分の力だけで、同じ問題が解答できるようにするのです。
さらに正解した問題についても、
なぜ正解できたのか分析することが必要です。
・どういう解き方をしたのか?
・他に解き方はないのか?
・時間短縮できる効率的な解き方はないのか?
ここでも「解答・解説」が活用できます。
このように、過去問から活用できることはたくさんあります。
さらに、購入した過去問の「解答・解説」のページには、
解答と解説のほかに、
その問題に該当する「単元名」が記載されています。
(例:日本大学豊山中学校2025年度用 声の教育社)
解き直しの際には、
その単元名を参考にしてテキストや参考書を使って復習をし、
知識の深掘りをしておくようにしましょう。
こうしたプロセスを通じて、
過去問で発見した自分の弱点を確実に補強していくことです。
2. 広範囲の復習と類題対策
過去問の解き直しと分析が終わった後、それで満足してしまってはいけません。
過去問に出た同じ問題が再び出題されることはほとんどありませんが、
だからこそ、過去問で取り上げられた単元の広範囲な復習が必要なのです。
ここでも、「彼を知り己を知れば、百戦殆うからず」という考え方が役立ちます。
志望校の出題傾向を知り、自分の弱点を把握することで、
次年度の過去問の得点を向上させることができます。
出題される可能性の高い問題で得点を確実に取れるようになります。
繰り返しになりますが、
解説に記載された単元名を基に、
その単元に関連する広い範囲での復習をしておきましょう。
これにより、同じ単元から出題される可能性のある新しい問題に対応できるようになります。
それを積み上げていくことによって得点も積み上がっていくことになります。
この方法で、復習した内容が確実に克服できていれば、
その分の得点が加算されることになります。
例えば、最初の得点が35点であっても、
復習してその単元範囲の得点が10点分あれば、
次の年度の得点は35点+10点=「45点」になるということです。
そして、次の年度では、そして、さらに次の年度では、
こうやって得点を積み上げていけばいいのです。
ほとんどの中学校では、
合格最低点が7割以下になっています。
つまり、本番で7割以上を得点すれば誰でも合格となるのです。
以上が、過去問を活用した効果的な学習方法の2つのステップです。
過去問を単に解くだけではなく、
得点に一喜一憂するのではなく、
その後の復習と広範囲にわたる対策が重要なのです。
小6受験生なのに、
塾の成績やクラス順位などを気にしている家庭がいますが、
そんなことを気にしている時間があったら、
過去問をしっかりやっておくことです。
皆さんは、
塾の成績を上げたいのですか?
それとも、
志望校に合格させたいのですか?
では、また!
中学受験カウンセラーの野田英夫でした。
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