「偏差値と難易度は比例しない？」９割が知らない中学受験の誤解⑲

2024年10月19日 2024年10月19日

zeroone

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫です。

今回は、「偏差値と難易度は比例しない？」というテーマでお話しします。

中学受験において、
「偏差値が高い学校ほど入試問題も難しい」
そのようなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、実際には、
「偏差値が高い＝問題が難しい」とは限りません！

大学付属校の人気と入試問題
特に早慶GMARCHなど人気の高い大学付属校では、
偏差値が過度に上昇する傾向があります。

これは、付属校の魅力として大学への内部進学が約束されている、
つまり、大学受験をする必要がない、これが大きく影響しています。

そのため多くの受験生が志望し、
倍率が高まるために偏差値も自然と高くなります。

ですが、
大学付属校の入試問題は、
基本問題を中心に構成されているのが特徴となっています。

このため、偏差値が高いにもかかわらず、
出題される問題の難易度はそれほど高くありません。
大学付属校が求めるのは、
基礎学力がしっかりと身についた生徒であり、
難解な問題に答える力よりも、基本的な内容を確実に理解しているか、
そして様々なことに興味を持つ視野の広さが重視されます。

難関進学校の目的と入試問題
一方、難関進学校では大きく状況が異なります。
難関進学校では、
6年後の大学入試を見据え、
早い段階から優秀な生徒を確保することを目的としています。

そのため、入試では思考力や応用力を問う難しい問題が中心となる傾向となります。

難関進学校では、基礎的な学力はもちろんですが、
それ以上に、発想力や論理的思考力などの高度な能力が求められます。
学校側としても、６年後に難関大学へ合格する可能性のある優秀な生徒を確保したいわけです。

偏差値だけで判断しないこと
以上のように、偏差値と入試問題の難易度は必ずしも比例しません。
特に大学付属校では、
偏差値が高くても、入試問題は基本的な内容を中心に出題されるため、
受験対策としては基礎固めが重要です。

そして、何よりもどんな出題がされているのか、
志望校の入試問題をなるべく早い段階で確認しておくことが重要です。

受験生にとって、
偏差値はあくまで一つの目安に過ぎません。
もちろん偏差値が高いに越したことはありませんが、
重要なのは、各学校の入試問題の特徴をしっかりと理解し、
それに合わせた適切な対策をすることです。

志望校の特徴に合わせた受験準備を行うことで、
合格の可能性を高めることができるのです。

まとめ
偏差値と問題難易度は必ずしも比例しないこと、ご理解いただけたでしょうか？
特に大学付属校と難関進学校では、
その目的や入試問題の傾向が異なるため、学校ごとに対策が必要です。

ぜひ、志望校の特性に合わせた効率的で効果的な受験準備を心がけてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

では、また！
中学受験カウンセラー野田英夫でした。